
「バイクの走行距離ってどれぐらい買取価格に影響するんだろう?」
走行距離と買取価格の関係性について疑問を持たれる方も多いでしょう。
実際、日本国内のバイク買取市場では走行距離は買取価格に大きく影響します。
走行距離の少ないバイクは買取額が高い
「走行距離も少ないので高く買い取れますよ」
この風潮は昔から言われていることで、現在の中古バイク市場でも変わりません。
オークションでも走行距離が少ないバイクは高値で、走行距離が多いバイクは安値で取引をされます。
走行距離が査定に影響する基準は?
バイクの走行距離について、どれぐらいの距離から買取価格に影響が出るのか気になると思います。
私がバイク屋に勤めていた頃からずっと同じですが、バイクはおよそ以下の5段階で買取価格が下がると考えておけばOKです。
- 5,000kmまで
- 10,000kmまで
- 20,000kmまで
- 30,000kmまで
- それ以上
バイク買取の場合は30,000kmを超えると、それ以上の距離を走っていてもほぼ同じ扱いです。
これらの距離が基準にはなりますが、このときのポイントはマイナス額が徐々に大きくなるわけではないということです。
グラフにすると下図のようになります。
(※注)図中の「査定マイナス額」の金額はあくまで説明用の目安です。実際の査定マイナス額を示すものではありませんのでご注意ください。
例えば、走行距離が15,000kmのバイクの場合は、13,000kmや18,000kmのバイクとマイナス額はさほど変わらないということです。
グラフでいえばすべて「-4万円」のレベルです。
3万5千円…3万7千円…3万9千円…というような細かい査定はしません。
ただし、常識的に考えて11,000kmと19,000kmが同じとはなりませんのでマイナス額の強弱はつきます。
考え方としては、目安となる基準ポイントを超えたかどうかで、査定マイナス額が大幅に増えるということです。
バイクを売るときは走行距離が次の万単位の大台に乗る前がマイナス額をおさえるコツです。
走行距離を気にしないユーザーもいる?
バイクの走行距離は買取市場では重視するポイントですが、実際に店舗などでは気にしないで購入する人もいます。
走行距離が多いバイクは販売価格も安くなっているため、気にしなければ希望のバイクを通常より安く買えるメリットもあります。
実際に数万km程度でエンジンが故障するようなことは聞いたことがありません。
私がバイク屋で勤めていたときも走行距離が数万kmのバイクに乗っているユーザーさんは口をそろえて「調子よく走るよ」と言われていましたので。
ですので、バイクを売るときに買取業者の査定額がどうしても安くしか提示されない場合は、オークション出品も考えてもよいかもしれませんね。
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メーター交換して走行距離が不明なバイク
破損や故障、事故など正当な理由があってバイクのメーター交換をしなければいけない場合があります。
その場合の査定への影響はどうなのでしょうか。
メーターを巻き戻しても推測できる
オドメーター交換により、走行距離をゼロ近くに巻き戻しすれば買取価格が上がるかというと、残念ながらそう上手くはいきません。
バイクの年式、タイヤの溝の残り具合、ブレーキパッドの減り具合などあらゆる要素でオドメーターの距離が適正かどうか判断可能です。
メーター交換は信用を失う
正当な理由があった場合も残念ながらバイクのメーター交換は信用を失うことは避けられません。
ただ、メーター交換をしていることを知っている場合、事前に自己申告することでその信用を多少回復することはできます。
「交換前に○○kmほど走っていました」と伝えるだけで、査定スタッフの印象はよくなります。
そうすると「正直に言ってくれているから保険をかけた大幅なマイナスは不要だな」と思ってくれる可能性も高まります。
逆に交換したことを黙ったまま査定をして、後から疑いをかけられた場合は査定スタッフも買取後に売れない可能性も考慮して、かなりのマイナス査定をする可能性があります。
ですので知っている場合は事前に申告するようにしましょう。
くれぐれも買取金額アップを狙ったメーター交換や走行距離の改ざんは止めておきましょう。
バレると大損する可能性があります。
関連記事:メーター交換したバイクでも売れる?
バイク買取で失敗しないために
バイク買取で失敗しないコツは事前準備をしっかりしておくことです。
前もって調べておけばバイク買取をスムーズに行うことができます。
買取に必要な書類はそろっていますか?
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