「高いお金を出してバイクを買うんだから、絶対に失敗したくない」
初めてのバイク購入で中古バイクを検討されている方は、適当に選んでしまうと失敗する可能性があります。
本記事では元バイク屋の管理人が中古バイクの正しい選び方をお教えします。
お気に入りの一台を見つけて楽しいバイク生活を始めましょう。
保証期間の有無を確認する
中古バイクを購入する場合は必ず保証期間の有無を確認しましょう。
1ヶ月なのか3ヶ月なのか、購入後100kmまでか、など確認は必須です。
保証のない中古バイクは絶対に購入しないようにしましょう。
中古バイクは乗ってすぐにトラブルが起こる可能性も十分にあります。
バッテリー切れ、アクセルワイヤーやクラッチワイヤーが切れる、ヘッドライトが切れるなどは普通にあります。
乗ってから自費で修理・交換するとなると費用がとんでもなくかかってしまいます。
必ず無料の保証期間を確認してから購入するようにしましょう。
整備スタッフが多く、複数の支店があるバイク屋で買う
バイクは移動するための手段です。
つまり、自宅周辺だけでトラブルが起こるとは限りません。
バンクやバッテリー上がりは予期せぬ場所で、予期せぬときに起こります。
私は真夏の炎天下に、他県の銀行に400ccバイクで行って、帰りにエンジンがかからなかったことがあります。
一応、押しがけの仕方を知っていましたのでなんとか自力で対応できましたが、パンクでは自力では対応できなかったでしょう。
そういうトラブルが起きたときに、購入店に電話をしてバイクの修理に来てくれるのか、もしくは引き上げしてくれるのかは、バイクに乗るライダーにとってとても大事なことです。
小さなバイク屋は、店主一人でお店を運営していますので、「急に引き上げにきて!」と頼まれてもお店を空っぽにして駆けつけるわけにはいきません。
つまり、個人経営のバイク屋に急ぎの出張修理を依頼するのは無理です。
そうなると、トラブルが起きた近所のバイク屋を探すことになりますが、どこのバイク屋も自店で購入していないユーザーの対応は後回しです。
なぜなら自分のお店で買ってくれたお客さんではないからです。
修理代の利益はたかがしれています。
そんなに都合よく呼び出されても面倒なだけで、商売上は何のメリットもありません。
バイクはどこでトラブルに巻き込まれるか分かりません。
いざというときに助けに来てくれるのか、そういったアフター保証についてもしっかりと検討しておく必要があります。
ひとつの目安として、整備スタッフが数名いるお店か複数の支店を持つバイク屋で購入するとよいでしょう。
相場よりも極端に安いバイクは避ける
「このバイク、綺麗なのにどうしてこんなに安いんだろ」
バイクショップに行くと、とても綺麗なバイクなのに相場よりもかなり安いバイクがあります。
バイクの値段は、バイクの程度や走行距離、年式に比例するので、それに反するような値段が付いているバイクは要注意です。
そういったバイクは事故車の可能性があります。
バイクは事故車であっても、タンクを乗せ変えたり、フロントフォークを新品に交換にすることでかなり綺麗な外装に戻すことができます。
大破したバイクでも、パーツをとことん交換することで、パッと見で「新車?」と思えるほど綺麗に見せることもできます。
ただ、大きな事故を起こしたバイクはフレームが損傷している可能性もあり、今後乗っているときにどのようなトラブルが起こるか分かりません。
事故車はフレームにガッツリと傷が残っている場合が多いです。
フレームは車体番号が刻印されているため、交換することができません。
そのために事故の痕跡はフレームにだけは残るのです。
周りのバイクに比べて程度がいいのに安いバイクは「大きな事故を起こしたか?」と店員に確認するのもよいでしょう。
納得できる回答がなければ、止めておくほうがよいでしょう。
普通に考えれば、程度のよいバイクは高値で売るはずですから。
関連記事:バイク事故や立ちゴケした後、そのまま乗っても大丈夫?点検や修理はするべきか
10年落ち以上のバイクはやめておく
「できるだけ安くバイクを買いたい」と思われる方も多いでしょう。
バイクは10年以上古いモデルになるとかなり販売価格が安くなります。
ですが、古いバイクはそれだけパーツも古くなっているため、購入してからの維持費用が逆に高くなってしまう可能性もあります。
タンクがさびていたり、各種パッキンがへたっていたりと、年式によるメンテナンスが必要になることも多く、オススメはできません。
またかなり古いモデルになると、修理する場合のパーツがすでに取り扱っていないこともあります。
そうなると中古パーツを取り寄せてもらうなど手間もかかり、新品での修理もできないという残念なことになってきます。
最初の1台目はできれば10年以内のモデルから選ぶとよいでしょう。
こけてもいいと思っておく
少し余談になりますが、初めてバイクを購入する際は、外装にはこだわらなくていいです。
なぜならバイクはこけるものだからです。
乗っている間に傷が付いたり、凹んだり、さびてきたりと常に劣化するものですので、新車のような状態を維持するのは不可能だと思っておきましょう。
そんなことを思っていたら街中でバイクを乗ることができません。
ですから少しタンクが凹んでいて値段が安くなっているなら、私なら喜んで買いますよ。
外装はそれぐらい気軽に考えておきましょう。
バイクを高く売るコツ
「バイクを売ろうかな」と思ったら、まずは今現在の買取相場を把握しておきましょう。
事前に調べておくことで「相場より安い金額で売ってしまった…」という失敗を防ぐことができます。
どの業者も買取査定は無料ですので、複数の見積りを取って価格を比較するのも高く売るコツです。